暗殺者のしてはいけないこと


 暗殺者が最も避けるべきことは、暗殺者としての自分を広く知られて
しまうことです。あくまでも暗殺者は闇の仕事なのですから。
 次に、暗殺者は正々堂々と戦ってはいけません。後ろから首を
かき切って殺す、延髄に一撃入れて昏倒させる、これが暗殺者の戦い方です。
名乗りをあげるなどもってのほか、前面に立って戦うのもらしくはないです。
暗殺者は戦闘区域を避けて敵の背後に回り込み、敵の親玉を殺すとか
「命が惜しければ降服しろ」と脅すとか、そういった戦い方が合っているはずです。
暗殺者と盗賊とは違うのですから、退路の確保とか、後方警戒などより
戦いのほうを優先してもかまいません。けれど、そういったことも心に止めて
置いたほうが、パーティの安全のためにはいいでしょう。
 そして、暗殺者は情を持ちすぎてはいけません。過ぎた情けは身を滅ぼす
元です。昔から、名のある暗殺者たちが、他人に情けをかけたがために多く死んで
います。老いとは厳しいもので、どんな非常な暗殺者でも老いるとつい甘くなって
しまいます。自分が甘くなったことを自覚した時が、暗殺者としての引退の時期
なのかもしれません。

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